美容師の楽しさって色々あると思うんですが、本当に楽しいなぁって思うのはお客様に喜んでもらえるようになってからだと思うんです。
シャンプーやマッサージが気持ちいいね。って喜ばれたらテンション上がりますよね。
そしてカットできるようになってまた喜んでもらえる。そして「あなたにやってもらいたい」と指名が入る。
まさに必要とされるようになればなるほど美容師の楽しさは倍増するわけです。
みなさんも理屈ではわかっているんでしょうけど、なかなかそこまでたどり着くまでの道のりは険しく挫折してしまう人が多いようです。
だけど辞める理由はほとんどがスタッフや会社との人間関係なのではないでしょうか。
自分がやりたいことを他人に邪魔されたくらいで本当に諦めてもいいんですか?
それよりも本当に周囲の人たちは邪魔をしようとしているのでしょうか?
恐らく誤解でしょうね。
先輩や会社はあなた以上のお客様に喜んでもらうために今までやってきているのです。
いわば同じ志をもった人たちのはずです。
もしもその人たちに怒られたとするなら、あなたが周囲に迷惑をかけているのかもしれません。
美容師ってすごく華やかに見えるけど本当に泥臭く、人間味のある地味な仕事なんです。
下積みとはよく言ったもので一朝一夕にできるような仕事ではありません。
仕事ができなくても熱意は伝わります。
熱意がお客様を喜ばせることだってあるんです。最初だから仕事ができないのではなくて、最初から仕事を放棄してしまうような気持ちは捨てましょうよ。
美容師は誰でもできる仕事ではないと思います。
自分だけができたとしてもお客様に喜ばれないことだってあります。技術以外に学ばなければならないこともたくさんあります。
何年もかけて築いた経験に割引クーポンをつけて良いのでしょうか?
残念ながら現在、美容師の価値は決して高いとは言えません。
しかしプライドをしっかり持って欲しいと思います。
決して髪の毛を切るだけの仕事ではないんです。
10人のお客様がいれば10通り違います。さらにお客様は毎回同じスタイルを希望するわけではありませんし、気分だって違います。
ホリスティックアプローチができるような美容師になって欲しいのです。
毎日の地味な仕事の積み重ねが今の自分、そして将来のなりたい自分になっていくことを信じて欲しいです。