昔、先輩に言われた言葉。
「今仕事をしっかり覚えておかないとあとで後悔するよ」
その時は理解はしていたけど響いてなかった。
だけど今は響きまくっている。
それは先輩の本意だったのかは分かりませんが、とにかく響いている。
自分がまだ若くて何も知らなかった時に教わった事が将来ずっと自分の仕事として定着する。
もしそこで中途半端に理解していたらずっと中途半端のまま仕事をしていたでしょう。
自分自身が中途半端という自覚もないまま。。。
いわゆる「変なクセ」を身に付けたまま仕事をするっていうこと。
経験年数が増えれば増えるほど自分のクセを認めたくなる物。
だから覚えなければならない時期にしっかりと身に付ける必要があると思います。
言葉遣い、姿勢、教わり方、技術、仕事の仕方など言い出したらキリがありません。
正直言えば本当に先輩が大嫌いでした。
こんなに頑張っているのになんでわかってもらえないんだ。っていつも思っていた。
休日もプライベートもあったもんじゃない。
怖かったから従っていたんです。
いつか見返してやる。って反抗心が僕の唯一の支え。
だけど
今だからわかるんですよね。
あの時があったから今がある。
今の仕事のスタイルの大半がその時に教わった事なんですよ。
年齢で言ったら20歳から25歳くらいに教わった事を一生使えるんです。
人生のたった五年を基盤にして一生収入の糧になるって言う事。
小さな頃に自転車に乗れるようになった事で、そのあともずっと自転車に乗れる。みたいな感じです。
もしその時に自転車は怖い。無理だって投げ出していたらその後の自転車に乗る機会を全て失っていると思うと本当にもったいないですよね。
美容師って先輩に怒られるのって本当にわずかな期間でしかないじゃないですか。
むしろ先輩も先生もいなくなってからは自分自身で課題を見つけ努力しないといけない。
自分自身でなんとかしなければならない期間の方が何倍も多いんです。
教われる期間はわずか。
そのわずかな期間をいかに大切にできるか。それが一生を左右することになるって今だからわかるんです。
先日大切な先輩がこの世を去りました。
僕はあまり面識がなかったので話したことは数回だけ。
どれだけ偉大な先輩だったのか今更知ることになりました。
いくら後悔しても生き返ることはないんです。
その先輩が残した言葉、技術を思い出すことしかできない。
だからこそできる時にやるしかないんですよね。
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