答えは一つじゃない。
セラピストを長年やって気づいたことがあります。
世の中にはいろいろなセラピーのテクニックやメソッドがあります。
今までたくさん勉強したり研修会に参加してきました。
その中で私が特に重要視してきたことはお客様を感じること。
お客様が心地よくリラックスできたり、コリや痛みが楽になったりするのであればそのやり方は正解なのだと思いますが、触れた手だけでなく、五感をフル稼働して、沢山の感覚をキャッチし、お客様を感じようとすることが1番大切なのではないでしょうか。
- お客様自身の見えている世界。
- お客様が体をどのように感じているか。
- お客様が動きをどのように感じているか。
セラピストがそれらを感じ取ることで体は調整されていきます。
あるがままを感じ取り、ジャッジをしない。
そのまま受け入れる。
簡単なようで本当は一番難しい技術です。
どうしても習ったことや、技術を押し付けてしまいがちなんですよね。
治してあげようという気持ちが強くなってしまうと「お客様」と「セラピスト」のバランスが崩れてしまうんです。
優しく包み込む。
それだけで驚くほど痛みが無くなったり動きが改善するんです。
アーユルヴェーダのオイルマッサージの事をアヴィヤンガといいますが、アヴィヤンガとは「愛のこもった滑らかな手」という意味があります。
ママの手は魔法の手♪
小さいころ、お腹が痛い時に当ててくれたあのお母さんの手
あのパワーは無敵。
どんな薬よりも効き目がありましたよね。
お母さんの手は最強のアヴィヤンガでした。
たくさんの経験をし、たどり着いた「母の手」。
それは愛そのものです。
こんな偉大な事に今更気づきました。
アーユルヴェーダを知識だけで学ぶことはとても、もったいない事だと思います。
まだまだ知っていてもその偉大さに気がついていない事がたくさんあると思います。
あまりにも身近すぎて当たり前すぎて気がついていないこと。
気づくために学んでいたのかも
勉強をしないと気が付かなかったのかもしれません。
勉強して練習して経験して気づいて感じて。
その、繰り返しで気づく事こそ、次世代につなげるべきものなのかもしれません。
やっぱりアーユルヴェーダは奥が深く興味深いです。
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