こんにちは、ビットのフーこと佐藤史子です。
美容師として15年、たくさんのお客様の髪を担当させていただいてきました。
長くお仕事をして感じるのは、男性でも女性でも、そして年齢を重ねても――
「綺麗でいたい」「整えていたい」という気持ちは、ずっと変わらないということです。
そして一番驚いたのは在宅訪問をしていると言う話をした時にほとんどの人が知らないという事実でした。
外出困難で美容室に行きたいけど行けない人にむけたサービスについて書かせていただきます。
髪を整えることは、心を整えること
体調を崩していたり、外出が難しい方の中にも、
「髪を切りたい」「誰かに整えてほしい」と希望される方が本当に多くいらっしゃいます。
最初にその声を聞いた時、私は正直ハッとしました。
髪を整えるという行為は、見た目だけでなく、心の表情まで変える力があるんだと気づいたからです。
実際に訪問でカットをさせていただくと、
鏡を見た瞬間、ふっと笑顔になる方がたくさんいます。
その笑顔を見た時、「やってよかったな」と心の底から思います。
訪問美容との出会い
私が訪問美容に関わるようになったのは、入社して間もない頃です。
当時からカットボランティアに同行させていただき、
施設に入居されている方々と接する中で、たくさんのことを学びました。
まだまだ未熟だった時期ですが、今となっては技術力だけではなく、やってあげたいと言う気持ちが強かったんです。
もともと私は、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らしていたので、
施設の利用者さんたちのことも、どこか他人とは思えませんでした。
むしろ、「家族のように感じる」ことが多かったんです。
訪問先で出会う方々は、笑顔が素敵で、優しくて、
たまに私たちの方が元気をもらうこともあります。
カットを通じて関わる時間は短くても、その中に温かい会話や思い出がたくさん詰まっています。
そして現在、ビットでは施設への訪問だけでなく、ご自宅への在宅訪問も行っています。
「家まで来てもらえるなんて本当に助かる」という声を多くいただき、
ご家族の方にもとても喜ばれています。
家族にも届くうれしい変化
在宅訪問を通して感じるのは、
お客様ご本人だけでなく、ご家族の方も本当に喜んでくださるということ。
「髪が整っただけで、こんなに表情が変わるんだね」
そんな言葉をいただくたびに、
美容師の仕事って本当に素敵だなと改めて感じます。
鏡の前で少しずつ笑顔が戻っていく姿。
それをそばで見られるのは、美容師として本当に幸せな瞬間です。
髪を切ること以上の意味を届けたい
訪問美容の現場では、毎回小さなドラマがあります。
むしろ毎回同じということはあまりないんです。
「久しぶりに短くしたい」「いつもの自分に戻りたい」
そんな一言一言が、心に残ります。
髪を整えることは、外見を変えることではなく、
その人の人生の時間を明るく照らすこと。
美容師として、その時間を共有できることが何よりの喜びです。
これからも私は、外出が難しい方々にも「美」と「喜び」と「安心」を届けていきたいと思っています。
そして、ビットが訪問美容を行っていることを、
もっと多くの方に知っていただくきっかけをつくっていきたい。
もしご家族やご近所の方の中に、
「髪を切りたいけど外に出られない」という方がいたら、
ぜひ一度ご相談ください。
髪を整えることで、心が明るくなる。
その瞬間に立ち会えるのが、私の一番のやりがいです。
フー(佐藤史子)

この記事へのコメントはありません。