礼儀の使い方

社会人になれば、お決まりの言葉「礼儀」。

僕も何度この言葉を口にしたことでしょうか。
当たり前すぎて礼儀の意味をなんとなく理解していますが、今日はその礼儀についてフォーカスしていきたいと思います。

その前になぜ礼儀について書こうと思ったのか説明してみますね。
きっと皆さんもこのようなパラドックスを感じたことがあるのではないでしょうか?

通常であれば礼儀正しい人のはずなのに、朝はとても機嫌が悪そうで挨拶もまともにできない。仮に注意をしてみると「朝なんですみません」と謝る。

さて、この場合この人は礼儀正しいのでしょうか?それとも無礼なのでしょうか?

注意されたことに対しては謝っている。

しかし、朝だからという理由で挨拶もできない失礼な人というレッテルが貼られてしまう場合もあります。

さらに他のパターン。

通常であれば礼儀正しい人のはずなのに、気分の良い時は笑顔。そうではない時はブスッとした表情の人がいるとします。

気分の悪い時は上司の前でも笑顔を出せませんが、気分が悪くても取引先の人とは笑顔で話すことができます。

取引先からは笑顔がよく、礼儀正しい人と評価されるでしょうが、上司からは気分屋というレッテルが張られてしまうでしょう。

いかがでしょうか。

例をあげればまだまだいくらでも出てくると思います。
「あの人って、相手によって態度変わるよね」

逆に言えばこうなります
「あの人っていつも礼儀正しいけど、プライベートでも礼儀正しいの?」

この両者には決定的な違いがあると思いませんか?

何度もいいますが人間なんて気分屋です。眠い時もあれば落ち込んでいる時もあります。

この二人の決定的な違いは「礼儀の使い方」なんですよ。

分かりやすく言えば自分軸なのか相手軸なのか。

相手軸の人は、どんなに落ち込んでいようが、相手の前に立つ数秒だけ礼儀を出すんです。
それ以外は気を抜いていいじゃ無いですか。人間だもの(笑)

挨拶なんてほんの一瞬です。その一瞬を支配するのかされるのかで大きく人生が変わると思いませんか?

今回はたまたま礼儀の例えを「挨拶や表情」にしてみましたが、礼儀ってすごくアバウトじゃないですか。

言葉遣いや態度、約束事など「礼儀」って様々なところで使用されます。
逆に一人の生活に礼儀は不要ですよね。その場合は流儀ですね。

まとめてしまえば、礼儀正しく生きる為に必要なことは、相手と接する時に集中すると言うことです。

僕ら美容室に例えれば、お客様と接している間はお客様の時間であると言うこと。自分都合では無いと言うことです。
どんな仕事でも同じです。

少年野球でも同じ。
練習中に声を出していても、街で監督に会ったら無視するのか?
学校の先生に対して、嫌いだから無視するのか?

相手(社会)からどうみられたいのか?によって礼儀の使い方をどこまで広げるのかがとても大切だと思います。


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